「Oxy」創業ストーリー

ボディメイクトレーナーが自分の疲れを取りたくて作ったお店

こんにちは。「Oxy(オキシー)」の倉科です。

我々は2022年にOxyを開業するよりも前の2017年に、練馬にパーソナルジム「Fitness Garage exe」を開業しています。こちらはボディメイク専門のジムとなっており、トレーニングと食事指導を組み合わせて理想体型を作るお手伝いをさせていただいております。ありがたいことに大変ご好評をいただいており、入会数か月待ちになることもあるほどです。私自身チーフトレーナーとして月に100レッスン以上を担当させていただいております。

私は日々そちらで指導を行なうかたわら、自身のトレーニングもしています。毎日多くのレッスンをこなしながら、週5でトレーニングするとなると、正直カラダのメンテナンスも大変です。開業当時はまだなんとかなっていたものの、年齢が40を超えたあたりからその「慢性疲労」が回復できなくなってきたのです。今では目のまわりのクマもかなりひどいことに、、、

そんな自分のカラダをなんとかしたいと思い、これまでに色々な手段を試してきました。各種サプリメント(プロテイン、マルチビタミン、クレアチン、グルタミン、EAAなど)はもちろん、睡眠の質がよくなるとバズった乳酸菌飲料も複数のメーカーを試したり、卵が割れないマットレスやエアマットレスを試してみたり、エナジードリンクは箱買いして常用してみたり、整骨院やストレッチも試したりしましたね。それぞれ効果はなくもないのだけど、現状維持・その場しのぎが関の山。私の中で「改善」と言えるものはありませんでした。

そして最後に行きついたのが、近所の整骨院でお試しすることができた酸素カプセルです。
※パーソナルジム「Fitness Garage exe」
「カッコいい大人を作る秘密基地」として2017年オープン。
すでに練馬の体脂肪を何百キロと削減することに成功。
https://www.fitnessexe.com/

酸素カプセルで受けた衝撃

とは言え、私もはじめて酸素カプセルを利用したときは「これもどうせ気休めなんじゃないの?」と疑っていました。「体内に酸素を直接溶け込ませる※」というこれまでと違ったアプローチに少しだけ期待してダメ元で利用した、というのが正直なところです。お試しもたった30分だけだったので、カプセルから出た後も「まぁこんなものかな、30分ではよくわからないよな」といった印象でした。

しかし、私の中で衝撃だったのが翌朝です。寝覚めがいつになくシャッキリとしていて非常に快適、ぐっすりと寝ることができた感じで当然二度寝欲求もゼロ。私にとって二度寝したくならないなんていつぶりだろうというレベルです。そして、私は常日頃スマートウォッチを使って睡眠の質を計測するようにしているのですが、この日の睡眠評価を見ると驚くほど「熟睡」時間が伸びていたんですね。熟睡傾向はその日だけで終わらずさらに2日ほど続き、その後徐々に元の水準に戻っていきました。

もちろんこの一度だけでは偶然かもしれないと思い、翌週もまた酸素カプセルを試してみたんです。すると、やはりその翌朝には睡眠の質が高くなる。体感でもカラダが軽く、レッスン指導中にも疲労を感じることもありません。かなり快適な日常になりました。以前は毎日終業時には疲労でぐったりしていたのが、酸素カプセルを利用した翌日などは終業時にも「もう終わり?」というくらい。

これは私の中でかなり劇的な変化だったため、「もっともっと酸素カプセルを使いたい!」と思ったのです。

利用者目線だから気づいた使い勝手の悪さ

酸素カプセルの効果に衝撃をうけた私は、まず自宅に置きたいと考えて調査を始めます。しかし酸素カプセルは高価な設備で一台数百万円もします。しかも大きさもバカにならず自宅に置くことは非現実的でした。

では、このまま酸素カプセルのある整骨院やサロンに通い続けるのかと考えてみるも、結論からいうと「それも高いな」となります。というのも、まず酸素カプセルの効果はおよそ3日ほどしか持続しないとされています。私自身の実体験でもそのように感じていたので、できれば3日に一度は使いたいと思っていたのですが、そうすると月に10回ほど使うことになります。
一方、都内の酸素カプセルの利用料金というのは、1時間でおよそ3~4千円ほどが相場です。(ぜひ他店の金額も見てみてください。)月10回利用しようとすると単純に計算して月に3~4万円になりますね。毎月の出費としてはそこそこ大きな額です。

しかもそういったサロンでは、予約するにも毎回電話をかけて空き状況を伺わなくてはならず、都合のつく時間に空きがない場合にはまた改めてかけ直す必要が出てきます。また当然のことですが、毎回数千円の支払いが発生します。毎回毎回出費があるとなると、通うペースがだんだんとあいてしまうのが人情というものです。しかも支払いのときには「次の予約はどうされますか?」とか「オトクな回数券がありますよ」とか営業をかけられるわけで、それを毎回愛想笑いでスルーするのも何だか通いずらい気持ちになってしまいます。

せっかく酸素カプセルの良さを知ったのに、それを最大限有効利用できないなんて、ととても残念な気持ちになりました。
そう思ったときに、閃いたのです。

「酸素カプセルをみんなが気兼ねなく使えるお店を作ろう(そして自分も存分に使い倒そう)」と。

これが我々がOxyを生み出すことになった瞬間です。

2大コンセプトの誕生

気兼ねなく酸素カプセルを使える店舗、というところから、Oxyの構想が組み立てられていきます。

まず最初に決まったのは「定額通い放題」システム。いわゆるサブスクリプションです。どれだけ利用しても価格は安く、使えば使うほどオトクになる「通い放題」はOxyに外せない概念でした。相場が3~4万円の月額利用料に対し、私のこだわりで「月額1万円を超えないように」と料金設定。
定期的には通えないライトユーザーにも、相場よりもオトクに通っていただけるプランも作りました。

そして、もう一つの要素が「無人店舗」であることです。予約が面倒だったり、営業をかけられたり、といった対人ストレスをなくしたいとこのコンセプトが生まれるのですが、無人店舗を実現できれば、年中無休にできたり、早朝から深夜まで営業することも可能になります。さらに人件費も抑えられるため、低価格での提供も現実味をおびてきます。

このようにして「酸素のサブスク」と「無人・セルフ型店舗」というOxyの2大コンセプトが生まれるのです。

実行までの試行錯誤

続いてこれらのコンセプトを実現にうつすのですが、これこそが試行錯誤の連続でした。

無人店舗といえば、昨今話題になっているのが「無人販売店舗での窃盗被害」です。餃子や牛肉など冷凍食品の無人販売店舗は年々増えていますが、その仕組みを悪用して万引きする利用者が続出しているというのです。

こういった事件、もちろん盗んだ人が悪いのは間違いありませんが、私の見解としては「隙だらけの無人販売をしている会社も悪」だと考えます。というのも、隙だらけであるからこそこの方は「出来心」が湧いてしまったわけで、盗む隙のない店舗であればこの方は犯罪者になって捕まることはなかったでしょう。つまりは隙だらけの運営者がこの方を犯罪者にして不幸にしていると見ることもできるわけです。

Oxyも無人店舗にするからには、こういった悲劇を起こさないようにルールを作っていきました。
・支払いはクレジットカードのみとし、店舗には現金を一切置かないこと。
・不正利用を防ぐために、予約した人だけが利用できること。
・お客様同士のトラブルも避けるために、利用者同士が極力鉢合わせしないこと。
これらを実現できる仕組みを作る必要がありました。

最終的には「クレジット決済できる予約サイト」と「予約者だけ入室できるスマートロック」の連携という現在の形になるわけですが、納得できる仕組みの実現までになんと38社ものシステムを比較検討しました。結果として出来上がった現在の仕組みはかなり満足できるものになりました。

スマホで入会が完結。空き状況も確認でき、直前であっても予約可能。予約したスマホをカギにして入室・利用。支払いもカードを登録しておくだけなので、利用ごとに現金が出ていく痛みもありません。月額もかなり低価格にしましたし、追加料金はありませんのでどれだけ使っても支払いが増えていく恐怖もなし。さらには朝7時から夜23時まで、土日祝日も年末年始も休まず営業できるようになりました。

まさに誰でも気兼ねなく使い倒せる酸素カプセルサロンが実現できたのです。
※予約したスマホがカギとなり、予約した時間だけ解錠が可能に。
 これによりセキュリティも向上し、手ぶらでの利用もOK。

みんなに使ってもらいたい

現状の課題は、まだまだ「酸素カプセルの認知度が低い」ということです。
すでにプロアスリートや医療の現場ではその有用性が確認され、多くの団体が酸素カプセルを利用しています。しかし、徐々に一般の方も利用できるようになってきてはいるのですが、これを読んでいる皆さまの中にもまだ試したことがない方が多いのではないかと思います。「酸素カプセルって何?」というレベルの方から「効果あるの?」と半信半疑な方まで様々いることでしょう。

そのような方にもまずは体感して欲しいという想いで「実質無料」のお試し制度を作りました。とにかくまずは一度試してみてください。そして、もし私と同じようにスマートウォッチをお使いでしたら、睡眠の質の変化をご自身で確かめてみてください。これはかなり衝撃ですよ。
もちろん試してみていただいた上でそれでも効果がない、カラダに合わない、というようでしたら全額ご返金します。だから皆さまにはリスクはありません。こちらでそのリスクを負ってでも、まずは皆さんに酸素カプセルのメリットを実感していただくことが肝心だと思っています。

既にご利用いただいている方からもご好評をいただいております。
「目の奥の重たさが取れた」「カラダのリカバリーが早い」「目のクマが薄くなってきた(※これは私も実感!)」というお声もあれば、「マンガ喫茶行くよりも快適(※店内Wi-Fiは読み放題スポットです)」「思ったよりもキレイな内装」といったお声もあります。「ライトプランで始めたけど通い放題に変更して」という方もおられますし、通い放題で月に20回利用(なんと1回あたりの利用料は500円以下!)という方もいらっしゃいます。もっともっとOxyのよさを知っていただきたいですね。

今後はブースや店舗を増やしたり、寝るタイプのカプセルだけではなくリモートワークなど作業も可能なカプセルを導入したりなど、利用者がより「気兼ねなく」使えるように、店舗の利便性を高めていきたいと考えています。

現在の地球の酸素濃度は21%ほどですが、ヒトが活動するのに最適な酸素濃度は30%ですからね。世界中の人間が酸欠なんです。
もともとは自分の疲労対策として出会った酸素カプセルですが、今では皆さまに利用していただくことで世の中の生産性向上につながるのではないかという目標にもなってきています。
これをお読みいただいた皆さまもぜひ一度Oxyを体験してみてください。

創業者プロフィール

合同会社エクセルギー 代表執行役社長
倉科 賢
1980年、愛知県生まれ
1999年、北海道大学理学部に入学
2003年、大学を卒業し、今はなき株式会社NOVA入社(NOVAは2007年経営破綻)。
入社直後から人事部にて新卒採用を担当。数年でチームをまとめ、同期600人の中で最速ペースで昇進。

2007年、株式会社NOVA経営破綻後、株式会社ワークスアプリケーションズ入社。
「働きがいのある会社」No.1を支える人事として、国内外の新卒中途などあらゆる採用に携わる。

2013年、同社マネージャー陣を対象に「カッコいい上司になろう」と社内フィットネスを立ち上げ、10kg超もの減量達成者を量産。
2017年、長年続けた人事キャリアを捨てて独立し、まさかのパーソナルジムを設立。
カッコいい大人をつくる秘密基地「Fitness Garage exe」を東京都練馬区にオープン。

人脈ゼロ、顧客ゼロでのスタートにも関わらず、2年目には月間100レッスンを超える人気トレーナーに。
2021年、合同会社エクセルギー設立。社名の「エクセルギー」には「我々の持つエネルギーで周りを元気にしよう」という想いが込められている。
2022年、セルフ型酸素カプセルサロン「Oxy」を東京都武蔵野市にオープン。
武蔵野市在住、2男の父。息子たちが将来体育会系に成長しても腕相撲で負けないように日々トレーニングに精を出し、酸素カプセルを利用して加齢と疲労に抗い続けている。
〒180-0006 東京都武蔵野市中町2丁目8-14 Will吉祥寺2F
mail:oxy@exergy-inc.com
営業時間 7:00~23:00(年中無休)